体外受精の発展は、1978年英国での体外受精児誕生の成功例以来、なかなか赤ちゃんが欲しくても妊娠できない世界中の多くのカップルや夫婦に、大きな幸せをもたらしてきました。
日本でも1990年代以降、生殖補助医療が急速に普及し、多くの体外受精児が誕生しました。
毎年、赤ちゃんの出生率は低下し、現在、新生児は100万人前後と言われていますが。そのうちのおよそ1割の赤ちゃんは体外受精により妊娠、出産されています。
今や日本における生殖補助医療は最高レベルに達したとも言われているのですが、まったく問題
がないわけでもありません。
平均的には受精卵(胚)が問題なくすくすくと育ち、無事にお母さんの子宮に戻せる確率は90%と言われています。
しかしながら、妊娠成功率は25~30%、そして分娩率は20%です。
また、体外受精は個人クリニックが主流で、費用が全部自費になってしまい、クリニックによって大きな値段の違いもあるので、どこで治療を受けるか選択するには、充分な比較検討が必要になります。
体外受精はハイリスクな多胎妊娠(双児以上)が増加し、特に高齢の初産に多いのでお母さんの身体に負担がかかったり、母子障害や、2500g未満の低出生体重児も多く、死亡する率も
平均の約4倍になるリスクがあります。
排卵誘発剤による卵巣の過剰反応や腹水・胸水がたまる等の「卵巣過剰刺激症候群」を起こすこともあるので、対応がしっかりとできる設備での治療管理が大切になります。